ニュートン法|IT用語解説

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ニュートン法とは?

ニュートン法(Newton’s Method)は、数式の「解」をコンピュータで求めるためのテクニックです。
「この方程式の答えって何だろう?」というときに、近似的(きんじてき)に答えを計算で求める方法です。簡単に説明すると、正解が「1.41ぐらい」だったとしても、最初に「1.5かな?」と予想して、何回か計算していくと「1.45 → 1.42 → 1.414」みたいにどんどん近づいていきます。

たとえば、次のような式: x2−2=0x^2 – 2 = 0x2−2=0

これは、「x の 2 乗が 2 になる x は?」という問題です。
これを手で正確に解くのは難しいですが、ニュートン法を使えば、コンピュータがだんだん正解に近づけるように計算してくれます。


ニュートン法の考え方

ニュートン法では、関数 f(x)f(x)f(x) の「根(こん)= f(x) = 0 になる x」を見つけたいときに使います。

  1. 最初に「これが解っぽいな」という初期値 x0x_0x0​ を決めます。
  2. 次の式を使って、新しい値 x1x_1x1​、x2x_2x2​、…を計算していきます:

xn+1=xn−f(xn)f′(xn)x_{n+1} = x_n – \frac{f(x_n)}{f'(x_n)}xn+1​=xn​−f′(xn​)f(xn​)​

ここで、

  • f(x)f(x)f(x):調べたい関数
  • f′(x)f'(x)f′(x):その導関数(微分)

この式を何回もくり返すと、解にどんどん近づいていきます。


具体例:√2 を求めてみる

関数 f(x)=x2−2f(x) = x^2 – 2f(x)=x2−2 の解(= √2)を求めたいとき、
導関数は f′(x)=2xf'(x) = 2xf′(x)=2x なので、ニュートン法の式はこうなります: xn+1=xn−xn2−22xnx_{n+1} = x_n – \frac{x_n^2 – 2}{2x_n}xn+1​=xn​−2xn​xn2​−2​

たとえば初期値 x0=1.5x_0 = 1.5×0​=1.5 とすると:

  • x1=1.5−1.52−22⋅1.5=1.4167x_1 = 1.5 – \frac{1.5^2 – 2}{2 \cdot 1.5} = 1.4167×1​=1.5−2⋅1.51.52−2​=1.4167
  • x2=1.4167−⋯=1.4142x_2 = 1.4167 – \cdots = 1.4142×2​=1.4167−⋯=1.4142
  • …と続けていくと、√2(約 1.4142)に近づきます。

プログラミングでの活用

ニュートン法は、数値解析の基本として、さまざまなプログラミング言語(Python、C、Javaなど)で使われています。
特に次のような分野でよく登場します:

  • グラフの交点を求める
  • 最適化(機械学習、AIなど)
  • 工学シミュレーション

ニュートン法のざっくり手順

  1. まず「これが答えかな?」という数字を決めます(これを「初期値」といいます)
  2. 決められた式にあてはめて、新しい数字を出します
  3. 答えに近づくまで何回もくり返します

たとえば「x² = 2」の答えを探すときはこんなふうになります:

  1. 初めの予想は「1.5」
  2. 式にあてはめて「1.42」
  3. もう一度やって「1.414」
  4. …だんだん正解に近づく!

ニュートン法のメリットとデメリット

メリット:

  • 計算が速い(収束が速い)
  • シンプルな式で使いやすい
  • 精度が高い(正解にかなり近づける)

デメリット:

  • 初期値が悪いと失敗することがある
  • 導関数(微分)を求められないと使えない
  • ある条件で「振動したり発散したり」する

まとめ

「だいたいの答え」からスタートし、徐々に「真の答え」に近づけるニュートン法は、「関数の解」を見つけるための強力な計算方法です。
高校数学の「関数」「微分」などがベースになっていますが、プログラムにすれば自動でどんどん解に近づいていきます。


プログラミング・AI・ロボット・ゲームの中ではよく使われているため、もし今後、Pythonや機械学習を学ぶ機会があるなら、この方法を知っておくととても役立ちます!

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