テレホーダイとは?
テレホーダイとは、NTT東日本・西日本が1995年から2023年まで提供していた通話料金の割引サービスです。特定の電話番号への通話が、毎日夜11時(23:00)から朝8時までの時間帯に限り、定額でかけ放題になるという特徴がありました。
主にダイヤルアップ接続でインターネットに接続していた時代、多くのユーザーがこのサービスを活用して深夜にネットを楽しんでいました。
なぜテレホーダイが必要だったのか?
インターネットが普及し始めた1990年代後半、今のような「常時接続」は存在しておらず、電話回線を使って一時的に接続するダイヤルアップ接続が主流でした。
この接続方法では、ネットを使っている時間=通話中とみなされ、長時間ネットを使えば使うほど通話料金が高額になってしまいます。
ここで登場したのがテレホーダイ。深夜帯に限って、定額で何時間でも接続できるため、「ネットし放題」な感覚で利用できるようになりました。
「テレホタイム」という言葉も登場
テレホーダイが適用される23時からの時間帯は、インターネットユーザーの間で「テレホタイム」と呼ばれ、大勢がこの時間帯に一斉に接続を始めました。そのため、
- 回線が混雑してつながりにくくなる
- アクセスポイントがパンクする
といった現象がよく起こっていました。
当時のネットユーザーにとって、23時は「接続戦争」の始まりだったのです。
テレホーダイの仕組みと料金体系
時間帯限定:毎日23時〜翌朝8時まで
通話先限定:事前に登録した2つまでの電話番号が対象
たとえば、自宅からプロバイダ(ISP)のアクセスポイントに電話をかけてインターネットに接続していた場合、その番号を登録しておけば、夜間はどれだけ使っても電話料金は一定でした。
テレホーダイは、対象とする通話エリアによって2つのプランがありました。
| プラン名 | 月額料金(税抜) | 対象通話エリア |
|---|---|---|
| テレホーダイ1800 | 1,800円 | 同一市内通話エリア内 |
| テレホーダイ3600 | 3,600円 | 市内+近隣(最大20km)エリア |
加えて、ISDN回線利用者向けには「INSテレホーダイ」というバージョンも提供されていました。
なぜ人気だったの?
テレホーダイが人気だった理由はシンプルです:
- 通話料を気にせず長時間インターネットが使える
- ダイヤルアップ接続の通信費を大幅に節約できる
- 家計にもやさしく、学生などにも支持された
特に、動画も音楽も重かったダイヤルアップ時代、長時間の接続は命でした。テレホーダイは、そんなネット環境の“救世主”だったのです。
テレホーダイの終了とその理由
光回線やADSLといった常時接続型インターネットが普及すると、ダイヤルアップ接続の利用者がほぼゼロになりテレホーダイの需要は急減。
最終的には、2023年12月31日をもってサービス提供が終了しました。今では、Wi-Fiやモバイル通信(5Gなど)でどこでも高速・定額のネット接続が可能です。テレホーダイは、そうした時代の変化に役割を終えたのです。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | テレホーダイ |
| 提供者 | NTT東日本・西日本 |
| 利用可能時間帯 | 毎日23:00〜翌朝8:00 |
| 利用目的 | 長時間のインターネット接続(ダイヤルアップ) |
| サービス終了時期 | 2023年12月 |
テレホーダイは、インターネット黎明期に多くのユーザーを支えた重要なサービスです。夜中に“こっそりネット”の文化を作りだした、当時を知る人にとっては懐かしく、知らない人にとってはインターネットの歴史が分かる貴重なキーワードと言えるでしょう。
その役割や背景を知ることで、現代の快適なネット環境がどれほど進化しているのかが実感できるはずです。


