DNS(ディーエヌエス)とは?
DNS(Domain Name System、ドメインネームシステム)は、「ドメイン名」と「IPアドレス」を結びつける仕組みのことです。
例:ドメイン名「www.example.com」 を入力すると、その裏側で DNS が働いて、コンピュータが理解できるIPアドレス(例:「203.0.113.1」)に変換してくれます。
インターネット上では、すべての通信はIPアドレスを使って行われていますが、数字だけのアドレスは覚えにくいため、DNSが「名前から番号」を調べる役割を担っています。
・ドメイン名 → 名前
・IPアドレス → 番号
・DNS → ドメイン名(名前)からIPアドレス(番号)を調べてくれる仕組み
DNSの仕組み
- ドメイン名を入力
たとえば、ブラウザに「www.example.com」と入力します。 - DNSサーバーに問い合わせ
PCやスマホが、登録されたDNSサーバーに「このドメイン名はどのIP?」と問い合わせます。 - IPアドレスが返ってくる
DNSサーバーは「この名前は192.0.2.1だよ」と返してくれます。 - 通信開始
そのIPアドレスを使って、目的のウェブサイトにアクセスできるようになります。
DNSが使われている例
- Webサイトにアクセスするとき
- メールサーバーの送信先確認
- VPNや社内ネットワークの接続先設定
- スマートフォンのアプリ通信
DNSの視点別の分類
DNSには、通信の機能・役割に応じた種類(ルートDNSなど)と、提供元に応じた種類(パブリックDNSなど)の2つの分類があります。
| 分類軸 | 種類 | 役割 |
|---|---|---|
| 機能・役割 | ルートDNS、TLD DNS、権威DNS、キャッシュDNS | 名前解決のどのステップを担当しているか |
| 提供形態 | パブリックDNS、ISPのDNS、プライベートDNS | 誰がどこで提供しているか |
DNSの機能・役割の種類
DNSは、インターネットで名前(ドメイン名)からIPアドレスを調べるために複数の役割を持つサーバーが協力しています。実際に変換処理(名前解決)を行うコンピューターのことを、DNSサーバーといいます。
例えるなら:
DNSサーバー: 住所を調べてくれる「郵便局の職員」
DNS: 郵便番号で住所を調べる「仕組み」全体
以下が主な種類です。
① ルートDNSサーバー
- DNSの最上位にある「司令塔」
- ドメインの最初の部分(例:.com、.jpなど)を担当するサーバーを案内する
- 世界に13組(A〜M)のサーバーが存在
🧭「どこに聞けばいいか」を最初に教えてくれる役割です。
② TLD(トップレベルドメイン)DNSサーバー
- 「.com」「.jp」などのドメインを管理するサーバー
- ルートDNSに案内されてアクセスされる
🏷️「.jpならこのへんにありますよ」と教えてくれます。
③ 権威DNSサーバー
- 実際のドメイン名(example.comなど)のIPアドレスを最終的に教えるサーバー
- Webサーバーの運営者(企業など)が管理していることもあります
🎯「このドメインはこのIPアドレスです」と正確な答えを出す役割です。
④ キャッシュDNSサーバー(リゾルバ)
- 一度調べたDNS情報を一時的に保存し、再利用して高速化する
- 私たちが普段使っているパソコンやルーター、ISPが備えている
⚡繰り返しアクセスするサイトの表示が速くなる仕組みです。
機能別DNSの関係図(簡略)
あなたのPC
↓
キャッシュDNS(まずここで調べる)
↓
見つからなければ → ルートDNS
↓
TLD DNS(.jpなど)
↓
権威DNS(example.jp)
↓
正しいIPアドレスが返ってくる
| DNSの機能・役割の種類 | 説明 |
|---|---|
| ルートDNS | DNS全体の最上位。13台のサーバー群が存在します。 |
| TLD DNS | 「.com」や「.jp」など、トップレベルドメインごとのDNS |
| 権威DNS | 実際のドメイン(example.comなど)に対するIPを返すサーバー |
| キャッシュDNS | 一度問い合わせた結果を保存し、再利用して高速化する |
DNSの提供形態の種類
DNSは「役割」だけでなく、「どこが提供していて、誰が使うのか」という形でも分けることができます。ここでは、よく使われる代表的なものを紹介します。
① パブリックDNS(公開DNS)
- 誰でも無料で使えるDNSサービス
- 通信が速くなったり、セキュリティが高くなることも
- 例:Google(8.8.8.8)、Cloudflare(1.1.1.1)
🔰 自宅のネットが遅いときに、これに変えて改善することもあります!
② ISPのDNS(プロバイダのDNS)
- インターネット契約をしたときに、自動で設定されるDNS
- 特に設定を変えなければ、ほとんどの人がこれを使っています
🛠️ 特別な設定が不要で、簡単に使えます
③ プライベートDNS(企業や学校のDNS)
- 会社や学校の中だけで使うDNS
- 社内システムや内部用Webサイトにアクセスするために使われます
🏢 外からは見えない、安全なネットワークを作れます
| DNSの提供形態の種類 | 説明 | こんな人向け |
|---|---|---|
| パブリックDNS | 誰でも使える、高速・安全なDNS | 自宅やスマホのDNSを自分で変えてみたい人 |
| ISPのDNS | プロバイダが自動で設定するDNS | 普段インターネットをそのまま使ってる人 |
| プライベートDNS | 企業や学校などの内部用DNS | 社内ネットワークにアクセスする人 |
DNSはどうやって設定されているの?
通常、DNSサーバーはプロバイダやWi-Fiルーターが自動で設定してくれますが、手動で変更することも可能です。
たとえば、以下のようなパブリックDNSを使うと、表示が速くなったり、セキュリティが向上することがあります。
| サービス名 | アドレス |
|---|---|
| Google DNS | 8.8.8.8 / 8.8.4.4 |
| Cloudflare DNS | 1.1.1.1 |
| OpenDNS | 208.67.222.222 |
よくある質問(FAQ)
Q1. DNSを変更すると速くなりますか?
はい、アクセスするDNSサーバーによっては表示速度が改善されることがあります。ただし、回線の速度や端末性能にも依存します。
Q2. DNSは危険なものではないですか?
基本的には安全ですが、DNSの偽装(スプーフィング)によって、偽サイトに誘導されるケースもあります。信頼できるDNSサービスを使いましょう。
Q3. DNSエラーが出たらどうすればいい?
・Wi-Fiやルーターを再起動
・DNSサーバーをGoogleなどに手動で変更
・セキュリティソフトの干渉を確認
まとめ
DNSは、インターネットで「名前」と「番号(IPアドレス)」を結びつける重要な仕組みです。私たちが普段使うWebサイトやアプリの裏側で、DNSが正しい接続先を探してくれています。見えないけれど、毎日のインターネットを支えている、まさに縁の下の力持ちです。


