Excelで条件分岐を行うときに欠かせないのがIF関数です。
しかし、実務では「1つの条件だけ」で判定することはほとんどありません。
例えば:
- 70点以上かつ出席率80%以上なら合格
- 売上が100万円以上または新規顧客なら優遇
- 在庫が10未満かつ発注済みでない場合に警告
このような複数条件の判定で使うのが「AND関数」「OR関数」です。
この記事では、Excel IF ANDの基本から実務で使える応用例までわかりやすく解説します。
IF関数の基本構造
まずはIF関数の基本です。
=IF(論理式, 真の場合, 偽の場合)
例:
=IF(A1>=70,"合格","不合格")
A1が70以上なら「合格」、それ以外は「不合格」と表示されます。
AND関数を使った複数条件(すべて満たす場合)
AND関数の構造
=AND(条件1, 条件2, ...)
すべての条件がTRUEのときのみTRUEを返します。
IFとANDを組み合わせる
=IF(AND(A1>=70,B1>=80),"合格","不合格")
意味:
- A1が70以上
- B1が80以上
→ 両方満たした場合のみ「合格」
これがExcel IF ANDの基本パターンです。
OR関数を使った条件(どれか満たせばOK)
OR関数の構造
=OR(条件1, 条件2, ...)
いずれか1つでもTRUEならTRUEを返します。
IFとORの組み合わせ
=IF(OR(A1>=1000000,B1="新規"),"優遇","通常")
意味:
- 売上が100万円以上
または - 新規顧客
どちらかを満たせば「優遇」になります。
ANDとORを組み合わせる応用
実務では、さらに複雑な条件分岐もあります。
例:
- 70点以上
- かつ(出席率80%以上 または レポート提出済)
式はこうなります。
=IF(AND(A1>=70,OR(B1>=80,C1="提出済")),"合格","不合格")
ポイントは:
- 内側にOR
- 外側にAND
カッコの対応関係を正しく書くことが重要です。
よくあるミスと対処法
① カッコの閉じ忘れ
複雑になるほど多発します。
入力中は数式バーで確認しましょう。
② 文字列にダブルクォーテーションを忘れる
B1=新規 ← エラー
B1="新規" ← 正しい
③ ANDとORの意味を逆にする
- AND = すべて必要
- OR = どれか1つでOK
この違いを明確に理解しましょう。
実務でよく使うパターン3選
① 成績判定
=IF(AND(A1>=80,B1>=80),"A評価","B以下")
② 在庫アラート
=IF(AND(A1<10,B1="未発注"),"要発注","")
③ 残業時間判定
=IF(OR(A1>40,B1="休日出勤"),"要確認","問題なし")
実務では「空白(””)」を使う場面も多いです。
ネストが多い場合はどうする?
条件が増えすぎると、式が読みにくくなります。
対策:
- 別セルで条件判定を分ける
- IFS関数を使う(Excel 2016以降)
- 条件を整理してから式を書く
無理に1つの式に詰め込まないことがポイントです。
まとめ|Excel IF ANDを使いこなせば業務効率が上がる
Excel IF ANDは、実務で非常によく使われる組み合わせです。
押さえるべきポイント:
- IFは条件分岐の基本
- ANDは「すべて満たす」
- ORは「どれか1つ満たす」
- カッコ構造を意識する
これを理解すれば、複数条件の判定が自在に扱えるようになります。
まずは簡単な例から練習し、徐々に複雑な条件へステップアップしていきましょう。

