【EXCEL関数】XLOOKUP関数~特定のデータを指定の範囲から検索をして対応する値を取り出す

生産性向上

XLOOKUP関数

XLOOKUP関数とは、特定のデータを指定した範囲の中から検索をして、対応する値を取り出して表示するEXCEL関数です。
Office2021以降に新たに導入された関数です。
似た関数にVLOOKUP関数がありますが、VLOOKUP関数に関しては検索値が検索範囲の一番左端でなければなりませんでしたが、XLOOKUP関数では任意の場所から検索できます。

XLOOKUP関数の書き方

=XLOOKUP(検索値,検索範囲,戻り範囲,見つからない場合,一致モード,検索モード)

必須の引数

以下の3つの引数は、必ず記述する必要があります。

検索値
検索をしたい値を記述します。
セルF4に入力された値を検索したい場合は、「F4」と記述します。

検索範囲
検索をする範囲を指定します。
セルC3~C10の間で検索を行う場合は、「C3:C10」と記述します。

戻り範囲
検索値が見つかった場合に取得して表示する値の範囲を指定します。
セルD3~D10の間の場合は、「D3:D10」と記述します。

任意の引数

以下3つは記述をしなくても問題ありません。
必要な場合に記述をしましょう。

見つからない場合
指定した範囲で検索したい値が見つからなかったときに表示する文字を指定します。
記述をしなかった場合はエラーが表示されます。

一致モード
完全一致だけでなく、近似値も検索したい場合に指定します。

0完全一致
-1完全一致または次に小さな項目
1完全一致または次に大きな項目
2ワイルドカード文字との一致

検索モード
検索の方向を指定します。
上から検索をするか下からかを指定します。
記述しない場合は上から検索となります。

1先頭から末尾へ検索
-1末尾から先頭へ検索
2バイナリ検索(昇順)
-2バイナリ検索(降順)

具体例

製品番号」「製品名」「単価」が記載された表があります。
特定のセル(F4)に製品番号を入力すると、対応する製品名がG4に、単価がH4に表示される表をXLOOKUP関数を使って作成をしていきます。
検索値(製品番号)が存在しない場合は、製品名に「該当なし」と表示されるようにします。
また、一致モードは「完全一致」、検索モードは「先頭から末尾」に設定します。

製品番号を記述すると製品名が表示されるようにする

まず製品番号を入力すると、その値を左側の表のB3~B10から検索をします。
そしてそれに対応している製品名を隣の列のC3~C10から取り出して表示するようにします。

=XLOOKUP(F4,B3:B10,C3:C10,"該当なし",0,1)

検索値
記述を行うセル「F4」を指定します。

検索範囲
製品番号が書かれている列のB3~B10を指定します。

戻り範囲
右側の製品名に表示をさせる、製品番号に対応した製品名の列のC3~C10を指定します。

見つからない場合
該当なし」と記述しますが、文字列のため「“”」で挟むことを忘れないようにしましょう。

一致モード
完全一致なので「0」を指定します。

検索モード
先頭から末尾のため「1」を指定します。

記述に間違いがなければ、製品番号を入力すると、該当の製品名または「該当なし」が表示されます。

製品名が表示されると自動で該当の単価も表示されるようにする

次は同じ要領で、右側の製品名が表示されると、左側の製品名の中から検索をし、該当の単価を表示させるようにしましょう。
該当の製品名が見つからない場合は「なし」と表示させ、一致モードは「完全一致」、検索モードは「先頭から末尾」を指定します。

検索値
製品名が表示されるセル「G4」を指定します。

検索範囲
製品名が表示されている列の「C3~C10」を指定します。

戻り範囲
右側の単価に表示をさせる、製品名に対応した単価の列のD3~D10を指定します。

見つからない場合
なし」と表示されるようにするため、「“なし”」と記述します。

一致モード
完全一致なので「0」を指定します。

検索モード
先頭から末尾のため「1」を指定します。

記述に間違いがなければ、製品番号を入力すると、該当の製品名または「該当なし」が表示され、その製品名も検索されて該当の単価または「なし」が表示されます。

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