エラー表記を空白や別のデータに変更するIFERROR関数
数式の結果の値がエラーの場合に、エラーの代わりに別の値を表示することができる関数がIFERROR関数。
エラー表記のままだと見栄えも悪いため、この関数を使用して空白にしてしまったり、別の文字を表示させたりすることができる。
エラーが発生する数式やデータ
例えば、ある製品の単価と販売本数が記載されているEXCELデータがある。
単価が1,000円、販売本数が10個だったら、「1,000円×10個」で売上が「10,000円」となる。
ただ、販売することができなかった結果として「0」ではなく、「無し」と記入されていた場合、「1,000円×無し」という数字と文字の掛け算となってしまい、EXCELのセル上ではエラーが表示される。
IFERROR関数でエラーを「0」の表記に変更
IFERROR関数の書き方
IFERROR関数の書式は以下の通り。
=IFERROR(値,エラーの場合の値)
「値」の部分に大元の計算式を入れ、「エラーの場合の値」にエラーの代わりに入れる値を記入する。
#VALUE!エラーを0に変更
セルE3を選択して、IFERROR関数の公式を使って、エラーの場合に「0」表記を実現させよう。
=IFERROR(C3*D3,"0")
入力したらそのセルE3を選択して「Ctrl+C」でコピーをする。
そしてE4からE11を選択する。
「Ctrl+V」で貼り付けを行う。
相対参照によって、EXCEL側が各行の計算式を調整してくれるため、セルの番地を自分で入力をしなくても済む。
結果、「#VALUE!」と表記されたエラーが「0」に置き換わっていることがわかる。
“0”は文字と認識される
少し関数を学んだ方は、関数で文字を表示させるには「“”」で囲む必要があるのでは?
と思うかもしれない。
「あいうえお」「abcde」のような文字は正解。
ただし、数値計算を行う場合は不正解。
「“”」で囲まれたものは、「文字として認識されて、数値として認識されない」。
結果的に文字のために右詰めではなく、左詰めで「0」が表記される。