ジオメトリの意味とは?
ジオメトリ(Geometry)とは、もともと数学の「幾何学(きかがく)」のこと。形や空間のしくみを表す言葉です。ITの分野では、コンピューターで形をあらわすデータのことを「ジオメトリ」と呼びます。
例:
- ゲームのキャラクターの形
- 地図の建物や道路の形
これらはすべてジオメトリという「形の情報」でできています。
3DCGでのジオメトリ
3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)では、キャラクターや背景をジオメトリで作ります。
主要なジオメトリ要素:
- 🔹 頂点(Vertex):1つの点。場所を表します
- ➖ 辺(Edge):2つの点を線でつないだもの
- 🔳 面(Face):線で囲まれた平らな面(さんかく形やしかく形)
- 🧩 メッシュ(Mesh):たくさんの面が集まってできた立体の形
これらを組み合わせると、複雑な形の3Dモデルが作れます。
さらに、「平行移動」「回転」「拡大・縮小」などの操作(=ジオメトリ変換)をすることで、キャラクターや物体を自由に動かすことができます。
GISでのジオメトリ活用
GIS(地理情報システム)では、地図にある物の形もジオメトリで表します。
代表的な形:
- 📍 点(Point):場所(例:駅、コンビニ)
- ➖ 線(Line):細長い物(例:道路、川)
- ⬛ 面(Polygon):広がった形(例:建物、公園)
これらに「名前」や「種類」といった属性データを加えることで、より詳しい地図が作れます。
ジオメトリの変換と処理
ジオメトリは、見た目だけでなく、動きや表示のしくみにも関わっています。
よく行われる処理:
- ジオメトリ変換:形を動かす、回す、サイズを変える
- ジオメトリ処理:3Dの形を2D画面にうつす
このような処理によって、リアルでなめらかなグラフィック表示が可能になります。
まとめ
ジオメトリは、形を作る「設計図」のようなもので「点」から「線」、「面」へと組み合わせることで、あらゆる形を表現できます。
ゲームのキャラクターや背景、地図の建物や道など、私たちが見る画面の裏で使われています。また、動きや衝突判定などの計算にも使われており、正確な動作に欠かせない技術です。