クラウド|IT用語解説

IT用語解説 クラウド IT用語解説

クラウドとは?

「クラウド(cloud)」とは、インターネットを通じて、データ保存やソフトウェアの利用、サーバーの処理能力などを必要なときに必要なだけ使える仕組みのことです。この仕組みを総称して「クラウドコンピューティング」と呼びます。

従来のように自社でサーバーを設置・管理する必要がなく、コストを抑えつつ柔軟な運用が可能となるため、企業だけでなく個人でも広く利用されています。

クラウドの特徴【4つのポイント】

特徴説明
オンデマンド利用必要なときに、必要な分だけ使える従量課金型が主流
スケーラビリティ利用状況に応じてリソース(CPU・メモリなど)を増減できる
コスト効率初期投資不要。必要に応じた支払いで運用コストを抑えられる
どこでもアクセス可能インターネット接続さえあれば、場所を問わず利用可能

クラウド vs 従来型ITインフラ(オンプレミス)の比較図

クラウド VS 従来型ITインフラ(オンプレミス)の比較画像

クラウドの主な種類【3つのサービスモデル】

クラウドサービスは、提供の形によって以下の3つに分類されます。

1. SaaS(サース):Software as a Service

ソフトウェアそのものをオンラインで提供するサービス。
ユーザーはインストール不要で、ブラウザ上からすぐ利用可能。

📌 :Gmail、Microsoft 365、Slack、Salesforce


2. PaaS(パース):Platform as a Service

アプリケーションの開発・実行環境を提供するサービス。
開発者はサーバーやOSの管理を気にせず、開発に集中できます。

📌 :Google App Engine、Heroku、Microsoft Azure(App Service)


3. IaaS(イアース):Infrastructure as a Service

仮想サーバーなどのインフラをネット経由で提供。
自分でOSやミドルウェアを設定・運用したい場合に向いています。

📌 :Amazon EC2、Google Compute Engine、さくらのクラウド


クラウドのメリット

  • 初期コストを抑えられる(ハードウェア購入不要)
  • 導入が早い(サービス申し込み後すぐに利用可能)
  • 柔軟な拡張が可能(スケーラブルな環境)
  • 災害対策に強い(データの自動バックアップや遠隔保存)

クラウドのデメリット・注意点

  • セキュリティの不安:外部にデータを預けるため、対策が重要
  • カスタマイズ性が制限される:提供範囲はベンダー次第
  • インターネット接続依存:ネット環境がないと使えない

🛡 セキュリティ対策の一例:二段階認証、VPN接続、ログ監視ツールの活用


クラウドの活用事例【日常とビジネスで大活躍】

分野サービス名利用内容
メールGmail / Yahoo!メールメール送受信、スパム対策、自動保存など
オンラインストレージGoogle Drive / Dropboxファイル保存、共有、共同編集
業務支援ツールSalesforce / Microsoft 365営業管理、文書作成、リモート会議など

まとめ:クラウドは“使う時代”から“活用する時代”へ

クラウドは、インターネット経由でITリソースを柔軟に利用できる革命的な仕組みです。初心者でも身近な例から学び始めることで、ビジネスでもプライベートでも、より便利なデジタル活用が可能になります。

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