アットマーク(@)|IT用語解説

IT用語解説アットマーク IT用語解説

アットマーク(@)とは?

アットマーク(@)は、筆記体の「a」に円を重ねた形をした記号で、英語の前置詞「at」(〜に、〜で)を表す略記として使われてきました。
コンピュータの文字コード規格であるASCIIでは、**64番(16進数で40)**に割り当てられています。日本語では「アット」または「アットマーク」と呼ばれています。


歴史と起源:中世からインターネットへ

アットマークの歴史は意外と古く、中世ヨーロッパの商業文書にまで遡ります。商人たちは、数量と単価を結びつける際に「@」を用いました。
例)「5 apples @ $2 each」=リンゴ5個を1個あたり2ドルで

電子メールでの転機

1971年、コンピュータ技術者レイ・トムリンソン(Ray Tomlinson)が、電子メールのアドレスでユーザー名とドメインを区切る記号として「@」を採用したことで、アットマークは世界中に広まりました。
例)username@example.com


🧾 現代におけるアットマークの多彩な用途

アットマークは、現代のIT環境で以下のように活躍しています。

1. 単価記号

商取引や経理で、今でも「@」は単価を示す記号として使用されることがあります。

2.場所の表現(日本独自の文化)

日本ではSNSや掲示板などで、「場所」や「状態」を表す用途で使われることがあります。
例)「ランチ@渋谷」「山田@出張中」

また、**X (旧Twitter)やInstagramなどでは、特定のユーザーをメンション(言及)**する際に@username形式が使われています。

3. プログラミング言語での活用

言語用途例
Pythonデコレーター(@classmethodなど)
Perl / PHP配列や変数のプレフィックス(@array, $var
C#キーワードの回避(@classなど)
JavaScript (Node.js)名前空間モジュール(例:@nestjs/core

まとめ:アットマークは「現代の符号」

アットマーク(@)は、単なる記号ではなく、歴史と進化を経たデジタル社会の重要なツールです。
その意味や使い方を理解することで、メールの宛先指定からSNSの発信、プログラミングまで幅広いIT活用がよりスムーズになります。

タイトルとURLをコピーしました